

■OSに関してMacOS推奨。Windowsで制作したデータは、出力に際して当社環境にて再保存するため、印刷結果に差異が生じる場合が稀にあります。なるべくMacOSでの制作をオススメします。■アプリケーションに関して
Adobe Illustrator
対応できるバージョン:5.5/8.0.1J/9/10/CS/CS2/CS3
確認が必要なバージョン:CS4
未対応のバージョン:CS5(CS3に保存し直して下さい)
○配意した画像は、イラストレーターのデータと一緒のフォルダに入れて下さい。
○配置画像は「EPS」形式で保存して下さい。JPEG、GIF出力には対応していません。
○不要なレイヤーは削除し、オブジェクトのロックは解除してください。
○トンボはトリムマークで作成し、必ず「分割」して下さい。
トンボ作成やトリムエリアでは作成しないで下さい。
○トンボの外に不要なオブジェクトを残さないで下さい。
○拡張子を必ずつけて下さい。
○孤立点(余分なポイント)は削除して下さい。※出力時のエラー原因となる場合があります。
○極端にパスが多いオブジェクトはプリント出力やRIP処理ができない事があります。
この様なデータはフォトショップなどで画像データに変換して下さい。
○スミ以外にオーバープリントを設定しないで下さい。設定されていると予期せぬ結果が生じる
場合があります。
Adobe Photoshop
すべてのバージョンに対応
○レイヤーを全て統合し、PSDもしくはTIFFまたはESP形式で保存して下さい。
○1色刷の場合はグレースケール、その他の場合はCMYKモードで保存して下さい。
○解像度は原寸で300〜500dpiを推奨。
※アプリケーションは必ず各バージョンの最新のものにアップデートして下さい。
(Illustrator8→8.0.1 10→10.0.3)
(Photoshop4J→4.0.1J 5J→5.0.2 6→6.0.1 7→7.0.1)
■PDF入稿
○PDF/X-1a:2001で入稿して下さい。
○画像解像度等の詳細設定は、お客様側で充分に行って下さい。
○化粧裁断時はトンボ及び塗り足しが必要です。
○ご入稿前には必ずPDFのチェックを実施して下さい。
Adobe InDesign
○PDF/X-1a:2001で入稿して下さい。
【PDFのチェック方法】
■その他のソフトをお使いの方
office系、Quark Xpress等にデータについてはご相談を受け付けております。

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B5 |
B4 |
B3 |
輪転サイズ |
用紙サイズ |
190mm x 270mm |
270mm x 380mm |
380mm x 540mm |
絵柄サイズ |
174mm x 254mm |
250mm x 360mm |
360mm x 520mm |
正寸 |
182mm x 257mm |
257mm x 364mm |
364mm x 515mm |
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A5 |
A4 |
A3 |
正寸 |
148mm x 210mm |
210mm x 297mm |
297mm x 420mm |
■B版『輪転サイズ(袋断裁)』と『正寸(化粧断裁)』について袋断裁の仕上りをご希望の場合は「輪転サイズ」、化粧断裁の仕上りをご希望の場合は「正寸」で制作してください。
※正寸の場合、断裁ズレ等を吸収するため、文字などは断ち位置の内側3mm以内に収めてください。
また、天地左右最低3mmの塗足しを付けて下さい。
■カラーの場合
配置画像を含むすべてのファイルをCMYKで制作して下さい。
RGBカラーは出力されなかったり、色目が変わったりする恐れがあるのでご注意下さい。特色の設定でスポットカラーは使用せず、分解してCMYKの組み合わせ「プロセスカラー」で
作成して下さい。
■2色の場合プロセスカラーのうちの2色で制作し、それぞれの刷色を作業依頼書に明記して下さい。<例>マゼンタ+シアンで制作 M→DIC199 + C→DIC641 で印刷。
スポットカラーの使用は、掛け合わせの設定が画面・プリンター等で確認できないため、避けて下さい。画像はCMYKで2色分版して下さい。
■1色の場合
スミ1色で制作し、刷色を作業依頼書に明記して下さい。
配置画像はグレースケールで保存して下さい。
※特色指定(DICナンバー等)の場合でザラ紙、上質紙等はインクが浸透しやすく色が滲みます。
入稿メディア・印刷発注書・出力見本(カンプ)が揃っていますか?
データの取り違えを防ぐため、「印刷発注書」には必ず「使用ソフトのバージョン」と「出力ファイル名」をご記入下さい。
配置画像など必要なデータがすべて入稿メディアの中にありますか?
画像データなど入稿漏れがありますと、再入稿となりますのでご注意下さい。
入稿メディアに不要なデータ(ラフや使用しない画像等)は入ってませんか?
誤ったデータを印刷してしまう恐れがあります。
データは所定のサイズで作成されていますか?また、原寸で作成されていますか?
サイズが正確でない場合、仕上りの余白が広くなったり、断裁時に必要な部分が切れてしまう場合があります。
塗足は3mm以上作成されていますか?(化粧断裁で作成されている場合)
断裁時に発生するズレを補正する為に必要です。重要な文字等は仕上り線から3〜5mm内側に収めて下さい。
画像や文字が絵柄サイズを越えていませんか?(輪転サイズでない)
輪転サイズでは印刷可能範囲と用紙サイズが異なります。弊社HPより雛形をダウンロードしてご利用いただけます。
ファイル名が長すぎたり、特殊文字を使用していませんか?
ファイル名が長すぎると文字化けしてリンク落ちなど様々なトラブルの原因となります。
①②㈱などの特殊文字も使用しないで下さい。
RGB、スポットカラーのオブジェクトが残っていませんか?
印刷はCMYKの4色で表現されます。それ以外の色が混入すると5色・6色扱いになり、印刷できません。1色や2色の場合、指定以外の色があるとそこだけ印刷されない場合もあります。
0.3pt未満の罫線を使っていませんか?
細すぎる線は表現できない可能性があります。
罫線の塗りに色を指定していませんか?(必ず線に色を指定して下さい)
塗りに色指定した線は、画面上では線のように見えますが、オフセット印刷では出力できません。
フォントはすべてアウトライン化されていますか?
断裁時に発生するズレを補正する為に必要です。重要な文字等は仕上り線から3〜5mm内側に収めて下さい。
画像のフォーマットは適正ですか?
モード→CMYK。画像解像度→使用する原寸で300〜350dpi推奨。
保存形式→eps(配置画像<PSD>データは統合して下さい)、もしくはTIFF。
不要なオーバープリントのチェックや孤立点は残っていませんか?
スミ以外にオーバープリントをかける(意図的に)場合は、その場所がわかるように別途ご指示ください。
バックアップデータを保存してありますか?
入稿データのバックアップは必ずお持ち下さい。作業上のトラブルでデータが破損した場合の保証
はいたしかねます。
CS4以上で制作されている場合は、バージョンを落として保存して下さい。
ネット入稿の場合、圧縮されていますか?(メールやFTPなどご利用の場合)
データを圧縮していない場合、データ転送の際にデータが破損する可能性が高くなります。
こちらは、初めてご自分で制作される方、印刷の知識があまりない方のためのカンタン解説コーナーです。制作の順序に従って、各過程を分かりやすくご説明します。
「経費削減のために、社内で作りたい」「どうしても、思い通りのデザインにしたいから、自作に挑戦!」と言う方は、まずご一読ください。
■サイズを決める作り込んでからサイズを変更するのは、案外大変です。作業にとりかかる前に、まずサイズを決定しましょう。チラシなら、B4 が一般的です。同時に断裁の種類を「袋断裁」で仕上げるのか「化粧断裁」で仕上げるのかも決めましょう。断裁によって制作サイズが異なるためです。
『袋断裁』『化粧断裁』とは? |
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絵柄の回りに白フチが残るタイプ。チラシとしては一般的な仕上がり。 |
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用紙いっぱいいっぱいまで絵柄がくるタイプ。断裁に1工程余分にかかるので、その分納期(+1日程度)と料金が必要です。 |
■色数を決める作り込んでからカラーのデータを1色に、またはその逆に変更するのも、やっぱり案外大変です。作業にとりかかる前に、色数を決定しましょう。
色数とは? |
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単色刷りです。同じ色味の濃淡は表現可能です。 |
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2種類の色の組み合わせで表現できます。 2色印刷用データの制作手順は少し複雑です。初心者の方にはお薦めできません。 |
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フルカラー。C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の掛け合わせによって、ほぼ全ての自然色が表現できます。 ※蛍光色、金、銀などは表現できません。 |
■サイズが決まったら、雛形をダウンロード印刷用データは、Adobe IllustratorとAdobe Photoshopを使って制作します。
もちろん、これ以外にもDTPソフトは多数ありますが、もっとも一般的でどこの印刷会社に持ち込んでも出力できるのが、この組み合わせです。せっかく作るのですから、安心して出力できるデータを作りましょう。
■輪転サイズの注意点 |
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外側のガイドラインが用紙サイズ。 |
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内側のガイドラインが絵柄サイズ。 内側のガイドラインの中に収まるよう、デザイン・レイアウトを行ってください。 ガイドラインとガイドラインの間には印刷できません。 文字や画像がはみ出さないようにしてください。 |
■正寸サイズの注意点真ん中のガイドラインが用紙サイズ(=断裁位置)です。正寸の場合は、断裁位置いっぱいまでの印刷が可能です。しかし、断裁時に微妙なズレが生じることがあります。このズレを吸収できるよう、「塗足し」と「マージン」を作成します。用紙サイズいっぱいまでくる背景などは、あらかじめ断裁位置の天地左右それぞれ3mm外側まで大きく作ります(外側のガイドライン)。こうすることによって、断裁が多少ズレた場合でも白いところが見えてしまうことを回避できます。逆に、切れてしまっては困る文字や画像は、断裁位置の天地左右それぞれ3mm乃至5mm内側までに収めます(内側のガイドライン)。以上の点にご留意いただければ、あとはご自由にレイアウトしていただいてOKです。
※Illustratorの機能・操作方法につきましては、専門書籍をご参照ください。
■Illustratorの指定
色指定はすべてCMYKまたはグレースケールで行ってください。色のモードはメニューバーの「ウィンドウ」>「カラー」でご確認いただけます。
■Photoshopで各種設定と保存加工・色補正などはご自由に行ってください。印刷用データとして保存するため、まず画像をCMYKモード(1色の場合はグレースケール)にします。メニューバーの「イメージ」>「モード」から変更できます。次に、解像度を適切に設定します。オフセット印刷の場合、使用サイズ(実際に印刷したい大きさ)で300~350dpiが最適とされて
います。メニューバーの「イメージ」>「画像解像度」から設定してください。ダイヤログボックスの下の方に「解像度:」というテキストエリアがありますので、「300」または「350」と入力します。(下図1)この時、単位が「pixel/inch」になっていることを確認してください。
次に、「Photoshop EPS」形式で保存してください。
メニューバーの「ファイル」>「別名で保存」を選んでください。フォーマットを選べるので、「Photoshop EPS」を選択してください。(下図2)
次に「EPSオプション」のダイアログが出ますので、プレビューを「Macintosh(JPEG)」または「8bitTIFF」。エンコーディングを「JPEG(最高画質)」に設定してください(下図3)
※「JPEG(最高画質)」が選択できない場合は「バイナリ」でもOKです。
※Photoshopの機能・操作方法につきましては、専門書籍をご参照ください。
保存したEPS画像をIllustratorに貼るPhotoshopで保存したEPS画像を、Illustratorに貼り込みます。メニューバーの「ファイル」>「配置」を選んでください。下図のようなウィンドウが出ますので、使いたい画像を選択して「配置」ボタンを押してください。
■解像度が足りないとどうなるの?ディスプレイでは72dpi、プリンターでは150dpi程度の解像度があれば画像はキレイに見えます。しかし印刷では、画像はディスプレイやプリンターよりずっとキメ細かく出力されます。そのため、解像度が足りない画像はモザイクのようなぎざぎざや滲みのようなものが出てしまうのです。
【解像度が300dpi以上の画像】
【解像度が不十分な画像】
■出力データを作ります出来上がったIllustratorデータを、出力用に保存します。
- すべてのレイヤー・オブジェクトのロックを解除してください。
- トンボの外側に余計なオブジェクトが残っている場合は全て削除してください。
不要なレイヤー(下絵・ラフ用など)があれば、それも削除します。
- 「すべてを選択」し、アウトラインを作成してください。
メニューバーの「文字」>「アウトライン作成」を選択してください。
- 色指定のミスなどがないか、もう一度確認してください。
オブジェクトをひとつも選択していない状態で、メニューバーの「ファイル」>「書類情報」を選択し、プルダウンを順に見ていってください。
- 孤立点・空のテキストパスがあれば、すべて削除してください。
すべてのフォントのアウトラインを作成したはずなのに、書類情報に使用フォントが残っている場合は、孤立点を探してみてください。「編集」>「選択」>「孤立点」で探せます。
- 別名で保存します。
後日データを再利用/流用する時のために、アウトラインを作成する前のデータも残しておかれることをお勧めします。
■最終確認をする場合■最後の最後に、出来上がったデータで大丈夫かなと思ったら、再度『入稿チェックリスト』を確認してみましょう。入稿データに不備があると、再度作り直す事になる可能性もありますので、入念にチェックしてください。 